過去ログ - もしも「まどか☆マギカ」が2クールだったら
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◆NqJArk5IVdBU
[saga]
2011/07/16(土) 21:41:14.12 ID:KDL2y4Vxo
まどか「わたしはそんなこと、思わないよ」
その返事を聞いて、エイミーは笑顔を見せた。それからまた素面で話し始める。
エイミー「わたし達は答えを出さなきゃいけないの。
どうすれば皆が幸せになれるのか。何が皆の幸せなのか。
わたしにとっては、ずっと前に投げ出した宿題。
だけど、今なら分かる。
誰も見捨てない、自分も捨てない、大切な人の笑顔を最後まで守れる。
そんな結末にたどり着きたい。
だから、あなたにお願いがあるの」
食い入るような視線で、言う。
エイミー「鹿目まどか、この世界の私自身。
どうかわたしを受け入れて、魔法少女になってほしい」
まどか「いいよ」
まどかはあっさりと答えた。
まどか「当たり前だよ。だって、わたしはわたしだもん。きっと同じ事考えてる」
まどかは笑顔だった。不安を感じさせないその笑顔が、エイミーには嬉しかった。
まどか「答え合わせ、しちゃおっか」
まどかはエイミーのソウルジェムを手に取った。
融合を始める二つの魂。
その過程で、まどか達は理解した事がある。
魂が混ざり、自分でないものが以前からの自分になる感覚。
知り得ないはずのものを知り、感じ得ないはずのものを感じ取る。
その感覚は、以前からずっとあったのだ。
魂の緩やかな融合と、同調。それが鹿目まどかの『鋭すぎる勘』の正体だった。
まどかは一切の不安から解放されて、自らの変化を受け入れた。
まどかは走った。皆が戦う、その場所へ。
魔法少女の衣装をまとい、息を切らせて、ひた走る。
二人のまどかは、今や一つになっていた。
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