過去ログ - もしも「まどか☆マギカ」が2クールだったら
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97: ◆NqJArk5IVdBU[saga]
2011/07/16(土) 21:41:14.12 ID:KDL2y4Vxo
まどか「わたしはそんなこと、思わないよ」

 その返事を聞いて、エイミーは笑顔を見せた。それからまた素面で話し始める。

エイミー「わたし達は答えを出さなきゃいけないの。
    どうすれば皆が幸せになれるのか。何が皆の幸せなのか。
    わたしにとっては、ずっと前に投げ出した宿題。
    だけど、今なら分かる。
    誰も見捨てない、自分も捨てない、大切な人の笑顔を最後まで守れる。
    そんな結末にたどり着きたい。
    だから、あなたにお願いがあるの」

 食い入るような視線で、言う。

エイミー「鹿目まどか、この世界の私自身。
    どうかわたしを受け入れて、魔法少女になってほしい」

まどか「いいよ」

 まどかはあっさりと答えた。

まどか「当たり前だよ。だって、わたしはわたしだもん。きっと同じ事考えてる」

 まどかは笑顔だった。不安を感じさせないその笑顔が、エイミーには嬉しかった。

まどか「答え合わせ、しちゃおっか」

 まどかはエイミーのソウルジェムを手に取った。
 融合を始める二つの魂。
 その過程で、まどか達は理解した事がある。
 魂が混ざり、自分でないものが以前からの自分になる感覚。
 知り得ないはずのものを知り、感じ得ないはずのものを感じ取る。
 その感覚は、以前からずっとあったのだ。
 魂の緩やかな融合と、同調。それが鹿目まどかの『鋭すぎる勘』の正体だった。
 まどかは一切の不安から解放されて、自らの変化を受け入れた。 





 まどかは走った。皆が戦う、その場所へ。
 魔法少女の衣装をまとい、息を切らせて、ひた走る。
 二人のまどかは、今や一つになっていた。


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