過去ログ - 無垢「フィオナの森は、俺が守る」
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46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/16(木) 22:47:49.14 ID:8K8JjamC0
銀の拳「! シルバーアックス、無事だったか!」
斧は持たねど、猿人…つまり彼女の名は、シルバーアックス(銀の戦斧)といった。
戦斧「ええ、なんとかホーンビーストのおかげでね…この子も、無事で良かった」
彼女が背中の子猿を抱きかかえると、銀の拳は頬を綻ばせて喜んだ。
銀の拳「おお!おお!お前も無事だったか!名もなき猿人の子…!」
戦斧「ふふ、地震が起きても鳴き声ひとつあげずに私にしがみついていたのよ、きっと将来、素晴らしい名を授かるわ」
銀の拳「そうだな、そうだと良い…!」
獣人の男は顔を真剣なものへと戻し、周囲のビーストフォークを見回した。
銀の拳「まだ子は残っている!皆、絶望するな!」
「おお!!」
銀の拳「フィオナの森に苗が一本でも残っている限り、森は不滅!希望を持て!」
「おおッ!!!」
銀の拳「さあここにいるビーストフォーク達よ!森のどこかに残された同胞を救いたいか!?それとも自身の塒に戻り、安眠へ逃げ帰りたいか!?」
「あなたと共に!シルバーフィスト!」
銀の拳「ならば俺についてこい!同胞を助け、森を復活させるぞ!」
「「「おおおーッ!!」」」
仲間と家族を何よりも重んじる自然文明の住人達は、大爆発の直後すぐに立ち直った。
被害こそ大きなものであったが、誰もがこの災害を“自然”のひとつであると受け止めたのである。
フィオナ「この災厄について、何かわかったことがあれば伝えよう」
銀の拳「はっ!こちらからも逐次報告します、長!」
フィオナ「うむ」
森と大地の再生はつつがなく進行してゆく。
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