過去ログ - 無垢「フィオナの森は、俺が守る」
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957:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/09(木) 23:11:19.83 ID:EyEP0qq80

神聖なるフィオナの霊気が込められた角刀は、夜闇に包まれつつある森の中で薄ぼんやりと輝いていた。

深緑のオーラは金属のように煌き、角製であるはずの刀をエメラルドのように見せている。


角刀がデーモン・ソードの刃へ衝突する。


ザガーン「ぐぬぅ!?」


快刀乱麻の文字をそのままに振るっていた鋼剣に、かつて無いほどの重い手応えを感じる。

自分の剣が弾き返されたのだ。


ザガーン(馬鹿な、鉄鋼の剣が、たかだか角如きに)


剣は弾かれた。デュアルファングが操る4本の刀によって、威力を相殺されたのだ。


フィオナ「ォオオオ!」

ライガー「ゥルルルゥゥ……!」


騎手の下でもそれは同じ。ほぼ互角の激突戦はすぐ真下でも行われ、こちらも引き分けといったところである。

お互いに距離を取り、得物を構え直す。蹄を、爪を、土に食い込ませる。



ザガーン(理解したぞ、我がデーモン・ソードが弾かれた理由)


ザガーン(あの角刀には、フィオナの術が込められている……よほど強い限定防御結界と見た)

ザガーン(だが、4本の刀で結果は相殺だ……二本で防御、もう二本で攻撃という余裕はなかろう)

ザガーン(それに、角刀が纏う霊気も、目に見えて減っている……あの輝きが尽きた時だ)


ザガーン(霊気の無い角刀など、この剣にかかれば小枝同然……見計らい、下の獣ごと真っ二つに断ち斬ってやろうぞ)



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