過去ログ - 梓「これが……ベルトの力……」
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152: ◆wS7fZTvKNk[saga]
2011/08/15(月) 02:22:33.76 ID:J5yF0tmDO
何でもない事のように翳された和の掌から、眩い光の弾が放たれた。
それは彼女の非情さを反映したかのように、逃げる隙を与えぬまま袋の鼠となった二人を襲う。

律「なっ……」

澪「離れろ、律!!」

澪は突然の攻撃に対処できずに立ち尽くしていた律を突き飛ばして光弾を躱させると、その身に力の奔流の総てを受ける。

澪「うああっ!」

光弾は凄まじい熱量で澪を灼き、彼女の体を軽々と吹き飛ばした。

律「澪っ!!?」

茫然としていた律は、澪が紙切れのように宙を舞ってドラム缶の山に突っ込んだのを見て正気を取り戻し、慌ててファイズギアを取り出す。
しかし、ファイズフォンを構えたはいいが手の震えが止まらず、苛立ち、吐き捨てるように叫んだ。

律「……っくそ!!」

和がオルフェノクである事は聞いていたし、割りと仲の良かった友人に襲われるのも初めてではない。
が、こんな事にそう簡単に慣れられる程、律は強くはなかった。


ファイズフォンを持つ手は汗ばみ、自分の意志に関係なく震える。
喉が渇いてくっつき、足は竦んだように動かない。

律が思い通りに動かない体に四苦八苦していると、ねばつくような笑みを浮かべて和が近寄ってきた。

和「大丈夫よ、律。今すぐベルトを渡すなら、二人とも助けてあげるから……」


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