20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2011/06/13(月) 20:46:37.72 ID:vr2e7Tnk0
あれから数日が経った。
あの日、疲労しきって起き上がれなかった二人は偶然通り掛かった女性の通報によって病院に送られ、そのまま検査入院という形で今日まで入院していたのだ。
そして今日は退院の日。
梓「ありがとうございました」
看護師「うん、またねあずにゃん!」
梓「……もう、唯先輩がお見舞いに来る度に『あずにゃん』って呼ぶから、看護士さんにも『あずにゃん』って覚えられちゃったじゃないですか……
もう恥ずかしくてあの病院行けませんよ……」
唯「えへへ、まあいいじゃん!
あずにゃん達が無事に退院できてよかったよお〜」
律「達って……私はオマケかよ……」
唯はひとしきりいつものように明るく笑ったあと、小さく溜息をついた。
唯「これで、澪ちゃんとムギちゃんもいればなあ……」
あの日から、澪は消息不明だった。親御さんには何も告げずに、ふらりといなくなったそうだ。
また、紬は風邪をこじらせた、という事でずっと学校を休んでいた。
唯が紬の家に見舞いに行っても、門前払いされたそうだ。
律「ま、無い物ねだりしてもしゃーないだろ?帰ったら私達で澪捜索だ!」
おー!と元気に叫んだ唯を眺め、梓はきっと澪を見つける事は出来ないだろうな、と確信していた。
彼女達は、私達が知り得ない程に大きな何かに巻き込まれていたのだから。
梓(……そして、私達も……)
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