3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2011/06/13(月) 19:39:16.45 ID:vr2e7Tnk0
部屋に戻り、早速ケースを開いてみる。
梓「説明書あるじゃん。
なになに……555と入力後、ファイズフォンをファイズドライバーに装填することでスーツを転送、装着します。……なにそれ」
他の道具の説明も何だか支離滅裂で、足に装着してキックする等、およそ通常の製品とは違った使い方が記されていた。
仮にも梓は高校生だ。こんな怪しげな説明を真に受けるはずもない。
梓「なんだ、玩具かあ……面白い物拾ったと思ったんだけどなあ……」
試しにファイズギアなるそれらを装着してみようかとも考えたものの、女子高生が子供用のおもちゃで遊んでいる姿を想像して考え直した。
梓「はあ、期待ハズレだったなあ。
まあいっか。明日登校ついでに交番に届けようっと」
ファイズギアを部屋の隅に投げ、脱力したかのようにベッドに横たわった。
梓(明日こそはしっかり練習しなくちゃ……)
唯たち三年生は、もう卒業を間近に控えている。
そうなれば、梓が最高学年の軽音部員として、新たに軽音部を引っ張って行かなければならなくなる。
梓(先輩達が抜けた穴を……私が埋めなきゃ、ね……)
改めて責任感にも似た覚悟を固めつつ、明日の学校生活に備えて梓の意識はブラックアウトした。
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