過去ログ - 天子「どうせ私なんか、術もアニマもない、人間のクズなのよ!」
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◆ABsCEpS5PQ
[saga]
2011/06/13(月) 21:01:41.81 ID:tIjaTx+e0
これでパーティーも定番の4人、か。
良い感じだ。
ディガーである私を戦闘に階段を下っていくにつれ、嫌な臭いは更に増していく。
一つの階層であると思われる開けた場所にまで来ると、私は立ち止まってしまった。
霊夢:
どうしたの?
アニマだ。
何か昔感じたことがあるような、嫌な思いをしたような。
そんなアニマだ。
なんのアニマだ?
わからない。
困惑する私を臭いがハッとさせた。
これは「死」のアニマだ。
勇儀:
どうした、みょん。
大丈夫か?
自分の脚が震えるのをはっきりと認識する。
いつの間にか目を瞑っているのもわかる。
どうしてなのか。それは理解できない。
霊夢:
みょん?
いつか同じことがあったような気がする。
これがデジャヴという奴だろうか。
明滅するように命を咀嚼する、嘲笑うようなアニマの流れに、私は意を決して眼を開く。
幽香:
みょん、眼が赤いわよ、大丈夫?
アニマの奔流が私の視覚で踊り狂う。
先程までジメジメと湿った所だと思っていたが、とんでもない。
このハンの廃墟という奴は。
こんな乾いたところがあるものか。
人間が通常認識するアニマとは明らかに異質のそれらは、最早手の施しようが無い程に乾いていた。
なんなのか。わからない。
乾いているとしか表現のしようがないのだ。
それはきっと命の潤いを吸い取ってしまうために。
妖夢:
ここは危険です……帰りませんか?
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