過去ログ - 天子「どうせ私なんか、術もアニマもない、人間のクズなのよ!」
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16: ◆ABsCEpS5PQ[saga]
2011/06/13(月) 21:02:34.67 ID:tIjaTx+e0
私の言葉を聞いた三人、勇儀さんは困惑の表情を、霊夢は疑惑の表情を、そして幽香さんは呆れたような表情をそれぞれ浮かべた。
文字通り三者三様ではあるが、とにかく「何を言ってるんだ」というような表情を三人でしていた。
──いや、違う。三人じゃない。四人だ。
実のところそれを言った私も何を言っているのかわからなかったし、そういう顔をしていたんだろう。
そんな私を見て幽香さんが「何かに憑かれたのかしら?」といって笑うのも当然のことだ。

ここまで来て引き返そうって、私は何を言っているのか。
正気じゃなかったな、と思って愛想笑いをした。


妖夢:
ごめんなさい、ちょっとした気の迷いです。
よし、行きましょう。

気を取りなおし、私は再び先陣を斬って歩き出す、視界の奥に満ちる暗黒に吸い込まれるかのように。


☆幽香side

探索は順調ではあったが、同時に地味でもあった。
見つかったのは殆どが市販されているようなツールで、そうでなくても目ぼしい物があったというわけでもない。
ハンの地下は強力な死霊達の住処となっており、これだけの品では全く割に合わなかった。

そんな中、廊下を歩いていた私達は一つの小部屋の入り口を発見する。
そこは数体の死霊によって護られており、他とは違う雰囲気を醸し出していた。


勇儀:
どうする?


説明も無しに、最初に声を上げたのは勇儀。


霊夢:
どうするって、何を?


よく分かっていない様子の霊夢。


妖夢:
あいつらを倒して……

幽香:
ダメよ。危険すぎる。


みょんの言葉を途中で遮る。
あそこにいるのはゴースト、そしてランドアーチンが2体。
私一人なら容易に勝てる相手だが、若者を守りながら戦うには嫌な相手だ。
どちらもタフな相手であり、また防御に失敗すれば一撃で殺されてしまうほどの殺傷能力を持っている。
みょんは悔しそうな顔をしていた、いや、私もか。
ならばディガーの意志に沿う、選択肢は一つだ。


幽香:
どうしても行くっていうなら私達が三人であいつらを抑える。
みょんはその間に何としてでも探索を終わらせてきなさい。それでいい?


三人は黙って頷く。

作戦会議は終わった。

行動の時だ。

私を戦闘に、霊夢、勇儀、みょんと続く。
先程までとはまったく逆の順に駆け出す。

私達はモンスターの前まで飛び込むと、そこで対峙する。
みょんだけは疾走し続け、小部屋に飛び込む。

勇儀:
上手くやれよ、みょん!


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