過去ログ - 天子「どうせ私なんか、術もアニマもない、人間のクズなのよ!」
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6: ◆ABsCEpS5PQ[saga]
2011/06/13(月) 20:40:54.21 ID:tIjaTx+e0
喪失
 罪悪
  虚無
   戦慄
    悲愴
     

まだそんな言葉の本当の意味さえ知らないはずの7歳の少女。
八雲天子はその全てを確かすぎる実感として捉えていた。
だから母が道中かけてくれた有難い筈の言葉も耳に入っていなくて。
自分の──うん。──という小さな声で掻き消した。

天子は心の中で繰り返していた。
──本当はごめんなさいって言いたかった。
──父様の背中にも、母様の横顔にも。
──でも、それはきっと無意味だから……。



老人:
ここではこの家が一番でして。
申し訳ありません、王妃様


衣玖:
いいのですよ、ありがとうございます
これからどうしたら良いのでしょう……

城を出て、家……というより小屋を提供された親子は途方に暮れるしかなかった。
そんな中でも衣玖は、天子に対する責任をしっかりと胸に刻んだ。


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