過去ログ - 天子「どうせ私なんか、術もアニマもない、人間のクズなのよ!」
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8: ◆ABsCEpS5PQ[saga]
2011/06/13(月) 20:44:58.25 ID:tIjaTx+e0
──貧民街

天子:
お母様、嫌よこんなところ!

衣玖:
仕方ないのよてんこ
ノールへ帰れればよいのですが、それは陛下がお許しにならないでしょうし
ここではあなたがあまりにかわいそうなのだけれど……

藍:
王妃様、てんこ様

天子:
先生!

衣玖:
藍様!どうしてここへ?

藍:
陛下から城を離れるお許しを頂きまして、これからグリューゲルへ帰るのです
そこでお二人をお連れしようと思い、やってまいりました。

衣玖:
しかし、陛下がお許しになるとは思いません……

藍:
ここで待っていても、陛下はてんこ様をお許しにならないでしょう。
それどころか……

衣玖:
まさか!そんな……

藍:
グリューゲルでナの魅魔王に保護を求めると良いでしょう

衣玖:
分かりました。てんこのことは先生に御任せしてまいりました。
お言葉に従います


その日の夜中。
藍の先導で船を拝借してグリューゲルに行こうとする三人の姿があった。
そしてその姿を一人の兵が捉える。


兵士:
待て!


既に船に乗り込んだ藍はアニマを錬り始める。

藍:
スリープ!


一瞬にして兵は眠りに落ち、事なきを得る。
天子はこの時何を思ったのだろうか、後に決意することになる自分の在り方である。
しかし、この時の天子にはそれはまだ早過ぎた。

天子が再びこの城を見るまでに20年の時が流れることになる。



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