過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.11
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42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/06/17(金) 13:36:45.58 ID:uhr7UXYvo
「京介さん。わたし、今とっても幸せなんです。キャラを演じることなくこうして全てをさらけ出せる京介さんたちと出会えたことが」
「だけど、たまに不安になるんです。京介さんがわたしに関心を寄せてくれなくなったらどうしようって。
えっちで打算的で独占欲の深いわたしなんかを京介さんは救ってくれたけれど……本当にわたしは京介さんを楽しませてあげられてるのかって」

だんだんとか細い声になっていく沙織の声を耳に受けて、俺は顔を上に上げて沙織の頬に手を添えた。

「京介さん……?」
「俺は何にも興味を持って、何でも受け入れようと努力して、挫けず諦めないお前が好きだ。
何より、沙織と一緒にいると俺はいつも新鮮な気持ちでいられる。楽しくないわけがないじゃないか」

そして、俺にだけ見せてくれるこの精神的な脆さもまた俺を魅了してやまないと思っている。

「だ、だったら……どうして誘いに乗ってくださらないんです……?わたしはこんなにも京介さんと交わりたい、重なりたいと思ってますのに。わたしは京介さん以外の”男性”には決してこんなこと致しませんわ!」
「あー……それはな……」

頭を少し強めに掻いて軽く息を吐く。

「沙織が意味もなくそんな格好するわけがないのもわかってる。けど、回数を重ねれば重ねるだけその行為の”重み”がなくなっちまうんじゃないか、って思ってな……」

俺と沙織が始めて”いたした”のは夏休みも終わりの頃だ。あの時のは本当にひどかった。
ゴムのつけ方もろくに分からず沙織にも痛いばかりでろくに感じさせることもできず、あの日は俺たちソッチの相性は悪いんじゃないかと本気で悩んだりした。
やがて週1程度で経験を積む内に少しずつコツがつかめてきたものの、その行為そのものを神聖な――というと変だが――と思い始めていた俺には、いつか惰性で沙織を抱くようになってしまうのではないかということが非常に怖かった。


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