26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/16(木) 02:59:17.72 ID:NUWSiTSU0
垣根「おい、曲流せ」
運転手「わかりました。本当に好きですよね」
垣根「好きじゃねぇよ。愛してるんだ」
運転手と垣根の会話などフレンダの耳には入ってこない。
後ろを見るとアイテムの車が鉄球で潰されている。
息を飲んでフレンダは窓に張り付いた。
フロントガラスから脱出したらしく麦野、滝壺、浜面の三人がバラバラに走る。
先ほど自分を捕まえたドレスの女が浜面の後を追いかけるのが見えて、ホッとした。
あの男なら死んでも問題ない。
フレ(結局私はここで終わりって訳よ……麦野の胸、揉みたかったな…)
組織のリーダーの顔、仲間の顔を思い浮かべた。
きっと皆とはもう会えない。
そしてファミレスで好きなことしながら皆で駄弁るのも出来ないし、
大好きなサバ缶も食べることは出来なくなる。
そう思うと涙が溢れてきた。
垣根「泣いてんじゃねぇよ」
いきなり声をかけられ肩がビクッと揺れる。
フレンダは涙目で垣根を見つめた。
垣根「別に殺すなんて言ってないだろ」
フレ「……へ」
意外すぎる言葉に首をかしげる。
この言葉が本当であるかどうかは分からないが少しだけ肩の力が抜けた。
垣根「アイテムの隠れ家と構成員、それぞれの能力をきちんと教えてくれたら、生かしてやってもいいぜ?」
フレ「え……えっと……」
垣根は意地の悪そうな笑みを浮かべながら、フレンダを見た。
思った通りかなり動揺している。
アイテムの中で一番口が軽そうなやつを選んだが、どうやら正解だったみたいだ。
教える気の無い奴はすぐに否定を口にする。
動揺するのは仲間を売ろうかどうか考えてる証拠だ。
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