34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/16(木) 03:18:33.86 ID:NUWSiTSU0
愛のトークは続けられた。
フレンダはマシンガントークに相槌を打ちつつ全てを聞き流していた。
途中で携帯に電話が着たが“ばーか死ね”と一言だけ言うとブチリと切り、キモい話は続行された。
フレンダはもう垣根に恐怖を感じていなかった。その代わり心の底から気持ち悪さを感じていた。
この日、フレンダは生まれて初めて“声オタ”と接したのだった。
垣根「そろそろ降りろ」
フレ「……話に満足したから用済みなの?」
垣根「ちげぇよ。ここに隠れてろ」
垣根から小さい紙が渡された。
広げると住所と簡単な地図が描かれている。
フレ「は?何言ってんの?」
垣根「このままじゃお前、あの怖いお姉さんに殺されるだろ」
フレ「あー…麦野のことね…」
垣根「だから、そこに身を隠せって言ってるんだよ」
フレ「へ?」
その言葉にフレンダは目を見開いた。この男は一体どういうつもりなのか。
自分を生かしておいて何か価値があるのだろうか?
絹旗や麦野のように戦闘力なんかない。滝壺のように便利な能力もない。
生かしておくメリットはない筈だ。
フレ「ど、どうして?これってスクールの隠れ家じゃ…」
垣根「そうだけど?」
フレ「だって、私はアイテムで、あんたの敵じゃない」
垣根「そうだな。でも、」
垣根は一呼吸置いてから言った。
垣根「愛生ちゃんの魅力を分かるやつを、見殺しにできる訳ねぇだろ」
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