71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/18(土) 01:26:33.59 ID:VCCMkA5A0
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浜面と滝壺はエレベーターホールまで来ていた。
一緒に居た絹旗は二人を逃がす為に再び戦場へと戻って行ったのだった。
絹旗の話によれば、能力追跡を持っている滝壺が『アイテム』の要らしい。
彼女さえいれば状況が巻き返せるというのだ。
だから滝壺を車に乗せ逃げろ、と言われたのだが……。
浜面(あの二人は待たなくていいのか?つーか車なんかで第2位から逃げ切れるのかよ)
滝壺(はまづら、不安そうな顔してる……。だいじょうぶかな?)
この緊迫した状況で滝壺は場違いなことを考えていた。
自分を逃がす為に『アイテム』の仲間が危険な戦いに挑んでいることは十分に理解している。
している、けれど。
時として乙女は、理性が感情に押し流されてしまうのである。
不安と緊張と殺伐がまじった空間で、滝壺は胸を高鳴らせていた。
滝壺(こんなに長くはまづらと二人きりで居るの、はじめて……)
そう。滝壺理后は浜面仕上に恋をしているのだ。
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