59: ◆r3vckS1wEQ[age]
2011/06/17(金) 22:54:57.30 ID:V8Y1F53j0
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「ああ大丈夫大丈夫。もう杖は無くても平気だよ。あれ?言わなかったっけ?
「ァあ?知らねえよ?」
カエル顔の医者が些事のごとく言う。
すげェ重要な事だろそれ…まあいつの間にか違和感はあったけどよ…
日が沈みきるくらいの時刻、俺は冥土返しの病室にいた。
「チョーカーの機能が上昇したらしくてね?技術部の研鑽の賜物と言ったところだよ。」
「…そォかい…」
立ちあがり、病室を出ようとすると、背中に声が掛かる。
「それにしても急にどうしたんだい?運動がしたくなったなんて?」
「どォだっていいだろ。じゃあな。バッテリー御苦労さン。」
「次からはお金とるからね。大事に使うんだよ?」
病室の外にでる。
リノリウムの床、病院の匂いは、過去に所属していた研究所の匂いに似ている。
…帰るか。
飯はいつも当番制だ。今日は黄泉川の日だった。
明日は土曜日だ。惰眠を精一杯貪ってやる。
…コンビニでコーヒーでも買ってくかァ。
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