26:1 第二話は>>23から[saga]
2011/06/16(木) 19:24:40.43 ID:Wc7Yf/rR0
そして 遠くに聞こえた爆音と、暗闇を照らす炎の柱。
残念な事にその爆発は、敵から見て俺のいる方向から
見えていたようだ。エンジンを始動させ、こちらに向けて
動き出す2両の歩兵戦闘車。
仕方がない。そう考えながら俺はスロットルを押し込む。
機外カメラとHMDが迫り来る2両の歩兵戦闘車を捉え、
HMDにマーカーを作り出す。そこに右手にあるスティックを操作し、
照準を合わせてトリガーを押した。
至近距離からの砲撃を受け、その歩兵戦闘車は
引っくり返って吹き飛び、そして赤外線センサーには
真っ赤な塊の映像となって動かなくなる。
残りの1両の歩兵戦闘車と、まだ遠くにいた歩行兵器が
こちらに砲塔を向けるのが見える。
姿がばれた以上、隠す必要もない。
スロットルをバーナー位置まで押し込み、
”HIGH-MACS”は空へと踊り出した。
近くにいた歩兵戦闘車には、俺の姿は消えて見えた事だろう。
そう思ったため、先に遠くにいる歩行兵器に照準を合わせる。
見るからに頑丈そうな、PEU軍の”第一世代”であるティーガー歩行戦車。
空中からの照準合わせにも自信がなかったため、
俺は4回トリガーを引く。
敵に向けて飛んでいく高熱源体。2発目のそれが、ティーガーに
とっての致命傷になったようで、爆発こそ起こさなかったものの
歩行兵器は横倒しに倒れ、動かなくなった。
続けて、120mm滑空砲を真下に向ける。歩兵戦闘車は
俺を見失ったためか、ギアをバックに入れて後退していた。
照準合わせの手間が少しだけ省ける。そのまま”HIGH-MACS”は
降下しながら、120mm砲弾によって敵の歩兵戦闘車の装甲を貫いていた。
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