過去ログ - 上条「学園都市? なんで俺がそんなところに?」
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第一章『交差する若者達』3-3/6
[sage saga]
2011/06/18(土) 09:29:40.74 ID:cu4HEccu0
「あのその、御坂ちゃんと美琴ちゃん、どっちがいい?
そこにいる美紗花ちゃんと区別付けるなら美琴ちゃんだけど……」
とりあえず、一方通行の前を横切って、席を立って二人の少女に挨拶する上条。
「美紗花はミサカの偽名であって、ミサカの通称は打ち止めだよってミサカはミサカは説明してみる」
「えーとじゃあ……美琴ちゃんとラストオーダーちゃんでいいかな?」
どこかなれなれしい上条に対し、美琴は自分のことを棚上げて怒りをあらわにする。
「――美琴ちゃん言うな!」
美琴の前髪のあたりが、バチリという音ともに、青白く発光した。
「うわ!?」
そのまま繰り出されるのは雷撃の槍――ただし、美琴としてはあてるつもりのない一撃だ。
適当に真横にでもぶつけて驚かせようとしたその一撃は、しかし、不発に終わった。
「――え?」
驚きの声を上げたのは、美琴の方だった。
まるで、避雷針にするように、上条の右手が美琴の方へと伸びている。
何が起こったか分からない美琴は、上条本人に雷撃の槍を放つ。
こんどはやや弱めに。体にあたってもたいして痛くない程度に。
しかし、その雷撃の槍は、上条の右手へと吸い込まれ、消滅してしまう。
「ちょ、ちょっと、なにが起こってんの?」
「それはこっちのセリフなのでせうが」
困惑する上条と美琴。
打ち止めは上条の困惑を払拭するために、腰に手をあてて自慢げに説明をする。
「『超電磁砲(レールガン)』――。超能力者、第三位。
学園都市に数多く存在する電気使い(エレクトロマスター)、その最高峰。
その気にならずともいつでもどこでもカミナリを落とせる電撃娘!
それがミサカのお姉様(オリジナル)、御坂美琴なんだよってミサカはミサカは説明してみたり!」
「カミナリってことは――雷? すっげぇっ!」
思わず上条は美琴の両手を掴んでいた。その眼に浮かんでいるのは興奮だ。
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