過去ログ - 上条「学園都市? なんで俺がそんなところに?」
1- 20
32:第一章『交差する若者達』3-3/6[sage saga]
2011/06/18(土) 09:29:40.74 ID:cu4HEccu0

「あのその、御坂ちゃんと美琴ちゃん、どっちがいい?
 そこにいる美紗花ちゃんと区別付けるなら美琴ちゃんだけど……」
 とりあえず、一方通行の前を横切って、席を立って二人の少女に挨拶する上条。
「美紗花はミサカの偽名であって、ミサカの通称は打ち止めだよってミサカはミサカは説明してみる」
「えーとじゃあ……美琴ちゃんとラストオーダーちゃんでいいかな?」
 どこかなれなれしい上条に対し、美琴は自分のことを棚上げて怒りをあらわにする。

「――美琴ちゃん言うな!」

 美琴の前髪のあたりが、バチリという音ともに、青白く発光した。
「うわ!?」
 そのまま繰り出されるのは雷撃の槍――ただし、美琴としてはあてるつもりのない一撃だ。
 適当に真横にでもぶつけて驚かせようとしたその一撃は、しかし、不発に終わった。

「――え?」

 驚きの声を上げたのは、美琴の方だった。
 まるで、避雷針にするように、上条の右手が美琴の方へと伸びている。
 何が起こったか分からない美琴は、上条本人に雷撃の槍を放つ。
 こんどはやや弱めに。体にあたってもたいして痛くない程度に。
 しかし、その雷撃の槍は、上条の右手へと吸い込まれ、消滅してしまう。
 
「ちょ、ちょっと、なにが起こってんの?」
「それはこっちのセリフなのでせうが」

 困惑する上条と美琴。
 打ち止めは上条の困惑を払拭するために、腰に手をあてて自慢げに説明をする。
 
「『超電磁砲(レールガン)』――。超能力者、第三位。
 学園都市に数多く存在する電気使い(エレクトロマスター)、その最高峰。
 その気にならずともいつでもどこでもカミナリを落とせる電撃娘!
 それがミサカのお姉様(オリジナル)、御坂美琴なんだよってミサカはミサカは説明してみたり!」

「カミナリってことは――雷? すっげぇっ!」
 思わず上条は美琴の両手を掴んでいた。その眼に浮かんでいるのは興奮だ。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
316Res/395.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice