過去ログ - 上条「学園都市? なんで俺がそんなところに?」
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第一章『交差する若者達』3-6/6
[sage saga]
2011/06/18(土) 09:34:34.04 ID:cu4HEccu0
約十年ぶりとなる日本でのコメに感動する上条に、先ほどとは逆に、一方通行が質問をぶつける。
「オマエ、学園都市に来てまだ一日くらいしか経ってねェのか?」
「え、なんでそのことを」
「『学園都市に来て一日目で』とか言ってただろうがよォ」
「そうそう。それに明らかにかじり聞きの知識披露してますって感じがびしばしするのよねー」
「そんなこと言ったっけ?」
「俺たちの記憶力を疑ってンのか?
つか、それ以前についさっき『日本のコメを日本で食べるのなんて十年ぶり』とか言ってたな……外国にでも住ンでたのか?」
内緒にするつもりがあっさり看破された上条当麻。
というか先ほどまでの発言で気付かれないと本気で考えていたのだろうか。
とことんスパイに向かない男である。
「あーうん、まあ。ロンドンに十年くらい」
仕方ないので、逆に開き直ることにした。
このご時世、帰国子女など対して珍しいものではない……はずだ。
そもそも学園都市は世界的に有名で、外国人自体珍しくないから、よく考えれば隠すことではない、と上条は完全に開き直った。
「ふーん。すごいじゃない。あ、イギリスのご飯って死ぬほど不味いってホント? どんな感じ?」
意外とミーハーなのか、クラブハウスサンドを手に持ったまま美琴が問いかける。
「ってもなぁ。俺が普段生活してたのは日本人街だし、通ってたのもその中の日本人学校だし。
住んでた教会の神父さんなんか、『もったいない』が口癖で、ことあるごとに爽やか笑顔で
『トウマ、大切に使われてきた道具は付喪神になるんだよ』って言う人だったから、あんま日本と変わらねーんじゃないかな」
言いながら、上条が先ほどティーパックから淹れた紅茶を一口含む。
その途端、彼の顔が嫌悪感丸出しに歪んだ。
「……………………なにこれ」
「紅茶でしょ。…………あ、」
国民の八割が紅茶をたしなむ国、イギリス――。
どうやら、上条はその八割の方だったらしい。
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