過去ログ - 上条「学園都市? なんで俺がそんなところに?」
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6:序章『とある魔術の幻想殺し』 5/9[sage saga]
2011/06/16(木) 18:35:35.36 ID:3M0E3iz30

 その上条に、超能力開発をカリキュラムとして組み込む学園都市にある、とある高校に入学しろという命令が下された。
 伝令のために数カ月ぶりに姿を現した幼馴染――土御門元春はやれやれと言いたげに首を振った。

「そんなところとはひどい言い草だにゃー。『そんなところ』にオレは三年も暮らして、能力開発まで受けてるんだぜい?」
「無能力者だけどな」
「開発に関しては、中学生ともなったらジジィ扱いだからにゃー……」

 土御門が、ややオーバーな仕草で肩を落とす。
 上条はそんな様子を無視して、土御門が学園都市に旅立つ際に調べた知識を頭の中で掘り起こす。

「あそこの能力開発って中学生までなんだろ? 高校からいきなり入ったら目立たないか?」
「一応、高校から入学でも能力開発はされるらしい。
 それにオレたちが入学する高校は無能力者や低能力者ばかりの高校だから、特に目立たないだろ」
「オレたち……ってことは、お前も入学するのか」
「カミやんにとっては、もはや日本の方が外国だろ?
 しかも学園都市はこっちとは色々と違うんだ。
 サポートできる人員が近くにいた方がいいと思って、上の方にお願いしたしだいですたい」

「土御門……お前、」
 土御門の殊勝な言葉に、上条はちょっぴり感動したが、
 
「いざというときのスケープゴートも必要だしにゃー」

「最低だな!」
 とりあえず一発殴ろうとしてひょいっとかわされ、代わりにベンチを殴ってしまった。
 微妙に痛む拳をさすりながら、上条は呟く。

「でも、俺に直接命令が来るなんて珍しいな。
 いつもだったら気がついたらなぜか魔術的な事件に巻き込まれて、なぜかそれが『必要悪の教会』につながってるって感じなのにさ」




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