10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]
2011/06/19(日) 18:19:25.58 ID:3t8PjP0Y0
キーンコーンカーンコーン
話しに割って入ったのは三時間目の始業のチャイムだった。
今の俺たちには福音にも聞こえる。
「・・・っっっ!!またあと出来ますわ!!逃げないことね!よくって!?」
よくない、と言おうとしたが一夏が先にうなづいてしまったためセシリアは自分の席に戻るため歩いていってしまった。機を逃した。
三時間目は授業の前に、再来週行われるクラス対抗戦に出場する代表者、まぁつまりクラス代表を決めることとなった。
教壇の上で説明していた千冬さんの話を聞く限り大分面倒な立場らしい。まぁ自分がならないように祈っておくか。
「はいっ!織斑君がいいと思います!」
「弾よ、俺以外にもこのクラスに織斑っていたんだな。なんだか運命感じね?」
「お前、実は馬鹿だろ」
駄目だ、もう細胞を二万個も破壊されたせいで一夏はもう駄目だ。しかしこんなのでも友人なのである、俺がこいつを支えてやらねば。
「私は五反田君がいいと思いまーす!」
「一夏、五反田って意外とありふれた苗字だったんだな、ここにもいるとは」
「お前、実は馬鹿だろ」
しまった、俺とこいつは五十歩百歩かもしれない、しかしたとえそうだとしても俺が五十歩のほうな。
冗談はさておき現状はかなりヤバイ。俺と一夏以外のクラスメイトはそろいもそろって俺たちに代表をやらせたいらしい。
推薦なんかありなのか?とも思ったが千冬さんが。
「他にはいないか?自薦他薦は問わないぞ」と言っているのでありなのだろう。神は死んだ。
このままでは俺か一夏が代表になっちまう、誰でもいいから助けてくれえぇぇぇ!
その時甲高い声が教室に響く。しかしこの声は。
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