過去ログ - 銀「黒が好き」 滝壺「そんな銀を私は応援してる」
1- 20
26:loss[saga]
2011/06/22(水) 03:26:45.49 ID:oHhFULTO0


「みんなバラバラになって、今どこにいるか分からなくて」

「…そうですか」

「…李さんはどうしてこんなところに?それにその人は確かたばこ屋の?」

「ええ、まあ、色々ありまして」

 困ったような曖昧な苦笑いでポリポリと頭を掻く李舜生の姿は浜面が知る当時のままだった。表情豊かな李舜生とは正反対に隣に物静かに佇む銀色の髪の女性は無表情。だが、怒りや感じの悪い無表情ではなく、どこか落ち着きのある無表情。静かな水面を思わせる。

「黒」

 そんな彼女の唇が僅かに開かれ、浜面にとって『黒』という聞き覚えの無い単語を口にした。


「大丈夫」


 淡々と言葉は紡がれるスッと彼女が伸ばした指先ははっきりと浜面を差していた。

「…銀?」

「この人は大丈夫」

「…本当だな?」

 コクリと『銀』と呼ばれた銀髪の少女は頷いた。どこか半分諦めた様に首を振ると李舜生は浜面に向き直った。

「仕上君。ホテル以外でこの辺りにどこか泊まれる場所はありますか?」

「ボロいけど、すぐに借りれる部屋ならある」

「それでお願いします」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
41Res/21.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice