156:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/07/17(日) 19:49:57.65 ID:jTji9Wexo
―Side:ほむら―
危険なことをしていると分かっていた。
まさか佐倉杏子が自分のことを犠牲にして真実を彼女達に伝えようとしている。
『いつも』の彼女なら到底ありえなかった。
それほど、この世界はイレギュラーが多かった。
橘朔也が杏子から離れていく。
よくみると、杏子の体は震えていた。
当たり前だ。死ぬのが怖くない人間などいない。
ましてや彼女はまだ年端もいかない子供なのだ。
「なぁ、マミ。手握ってくれるか」
「それぐらいならいつもしてあげるわ」
マミが杏子の手を握る。
だが、それでも震えているのがわかる。
「佐倉杏子…」
ほむらは思わずもう片方の杏子の手を握った。
「ほむら…」
杏子は少し驚いたようだが徐々に震えは収まっていった。
「2人ともありがと――」
言い終わる前に杏子の体が倒れた。
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