297:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/08/14(日) 21:39:29.03 ID:Kids5Lg0o
―同日 AM7:00―
「わかった。俺もそっちに向かう」
太牙が電話を切る。
橘達から電話が来た。
重要な話をするので見滝原に来てほしいと。
今日は恭介を渡に会わせる約束をしていたのだが、予定が少し早まった。
「渡に連絡しとかないとな」
そう言って、携帯のアドレス帳から『紅渡』を選び、電話を掛ける。
『もしもし?どうかしたの兄さん』
電話に出た。
「今日のことだが、急用が入ってな見滝原に行くことになったんだ。だから予定を早めてもう少ししたら出る」
見滝原まではそこまで遠くはないが、ある程度余裕をもって動くのが常識的だろう。
『わかったよ。じゃあ待ってるからね』
「すまないな」
そして電話を切る。
次に恭介の居る病室のドアを開ける。
「あれ?どうしたんですか?」
恭介は起きてはいるがまだ着替えていなかった。
「ちょっと急用が入ってな、今から出かけるぞ」
「わかりました。ちょっと待ってください」
そう言って恭介は服を着替え始める。
―十数分後―
「準備はいいか?」
朝食を採り終え、恭介に確認する太牙。
「いいですけど、バイクの2人乗りって初めてです」
「俺も後ろに人を乗せるのは初めてだ」
太牙もまさか人間を自分の後ろに乗せて走る日が来るとは思ってもいなかった。
「まあ、ヘルメットは彼から渡してもらえればいい」
「弟さんですか?」
「ああ、じゃあ行くぞ」
そしてバイクを紅渡の家に向かって走らせた。
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