344:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/08/21(日) 21:42:39.27 ID:4ELXsci5o
「ごめんなさいね」
全く悪びれる様子がない。
「許さない」
杏子はまだ怒っている。
「許してよ」
マミもこれにはさすがに罪悪感を感じた。
「ヤダ」
「じゃあケーキ買ってあげるから」
杏子の好きな物で釣ってみる。
「だめだ」
「じゃあ2つ買ってあげる」
数を増やしてみた。
「……無理」
少しの間があった。
もう一押しだ。
「2つだけじゃなくて今なら5つにしちゃうわよ?」
一気に3つ増やし5つにしてみた。
「ほんとだな…?」
釣れた。
杏子は食べ物に弱い。
1年半以上共に居たマミだから分かることだ。
「本当よ。私は嘘をつかないわ」
「分かった。それで許してやる」
ようやく杏子が顔を上げる。
「ありがとう、佐倉さん」
周りから見ると仲の良い姉妹のようだった。
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