384:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/08/28(日) 21:33:43.30 ID:dITNUR5zo
―公園 Side:さやか―
公園についた。
既に恭介が来ていないかあたりを見回す。
すると、恭介が手を降っているのが見えた。
その隣にはもう一人別の男。
知らない顔だ。
とりあえず手を振りながら走って近づく。
「恭介!おかえり!」
「ただいま、さやか」
近づいてよく見ると、その腕にはバイオリンケース。
「え?恭介腕治ったの?」
「うん。僕の演奏を君に聴いてほしくて此処に呼んだんだ」
そう言われて胸が熱くなるのが分かった。
自分なんかのために好きな人がバイオリンを弾いてくれる。
嬉しくて仕方がなかった。
「じゃあ、僕はここで。上条君、今度僕の家に遊びにおいでよ。バイオリンはその時に返してくれればいいからさ」
大型のバイクに腰をかけていた男が言った。
「はい、渡さん。またいつか」
そう言って男はバイクに跨り、何処かへ行った。
「誰?あの人」
恭介の知り合いだったようなので尋ねてみた。
「僕の…目標としてる人かな」
天才と呼ばれる恭介が目標とする人?
ぜひ一度演奏を聴いてみたかった。
「じゃあ、いくよ」
恭介の演奏が始まる。
至福の時間が始まった。
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