564:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/09/21(水) 21:11:08.29 ID:cPAEiyamo
―コンサート終了後―
コンサートは大成功だった。
最後の2人の演奏も息が合っていて聞く人全てを引き込む魔法のようなものだった。
そして今は、渡、恭介、さやかを含めた全員で道を歩いている。
車は会場より少し離れたところに止めたので、名護達といるのはそれまでだ。
「ふぅ〜、緊張した〜」
さやかが息を吐き出しながら言った。
「どうして貴方が緊張してるのよ」
「いや〜、大勢の前で喋るのは初めてだからさ。噛みそうで噛みそうで」
「でも噛まなかったし、演奏会は大成功。よかったじゃない」
「だな。でも、名護達が吹き出したのにはびっくりしたよ」
「渡さんが出てくることを知らなかったみたいだよ」
5人が仲良く話しあう。
反対側では名護達が話をしていた。
「いや〜渡が出てくるとは思わんかったわ」
「本当に珍しいわね。貴方があんなに大勢の人の前に立つのも」
「上条くんに頼まれて、特に断る理由もなかったから」
実に渡らしい考え方だ。
「でもとてもいい経験でしたよ。渡さんの隣で演奏できたことは」
「それほどでもないよ」
「素直に受け取っておけ。お前にも目標があるように、彼の目標はお前なんだ」
「う〜ん、わかったよ」
なんとか納得したようだ。
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