過去ログ - 御坂「前略、いとしアナタへ」
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46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/06/20(月) 13:30:51.45 ID:8OnljcsQ0


「良い御天気日和なので、思いきって筆をとることにしました」



 一字一句。はっきりと、ゆったりと。

 女性の何かを朗読する声が、店内にも微かに聞こえてくる。
 


           「しかし何から書けばいいのかわかりません」

     「ミ――、私はお手紙を書いたことすらないのです」


  
  (……手紙?)


 
 テラス席。

 学園都市と太陽と空を見れる場所で。

 彼女はいったい何のために、誰が差し出した、誰への手紙を読んでいるのだろう。



 「ねえ」

 「……今時珍しいかもしンねェけど」


 なんとなく、彼女の声の邪魔をしたら悪い気がした。

 なにやら、事情を察していそうなマスターに小さな声で疑問をぶつけようとしたが、済んでのところで声をかぶせられた。


 
 「アレは、ラブレターってやつだそォだ」





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