5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/19(日) 21:53:36.71 ID:wRbJl8PA0
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「……はふぅ」
思春期オーラを全力で放つ桃色吐息が聞こえてきたのは、
正午の時刻を少し過ぎた食堂で注文したカレーライスの残量が二割程になった時のこと。
甘口一筋歴数カ月と生粋の甘口派だったのだが、何を思ったのか激辛を頼んでしまい汗を噴出させながら、
辛みと痛みでヒーヒーと見苦しい息を吐く自分のとは正反対の、桃色吐息にぴくりと耳が反応する。
「ハバネロ何個入りだよッ!?」とツッコミたくなる程の激辛カレーを見らみつけていた両目を動かせば、
食堂のテーブルを挟んで向かい側に座っている、
もう一人の『自分』が頬杖をついて明後日の方へ現実逃避している姿が視界に移る。
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