139:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/06/23(木) 19:47:04.85 ID:rSmKbl/k0
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センタービルの中は、外より涼しげな空気が満ちていた。
シオンが言うにはワラキアは最上階、つまり屋上にいるらしく、そこまで行く必要があるとのことで、佐天達三人は向かいにあったエレベーターに乗り、そこまで行くことになった。
「涙子」
「え?なんですかシオンさん」
エレベーターの中、シオンはふと佐天に話し掛けた。
シオンは大事な事を忘れてました、と言いながら懐から、見えない何かを取り出す。
それで佐天はあっ!と小さく叫んだ。
「――エーテライト」
何度か特訓でも使ったことのあるそれを、佐天は思い出した。
「えぇ、つけ忘れていましたね。今貴女に取り付けますので」
と言うと、シオンはその見えない極細の繊維を、佐天の額に刺し込んだ。
刺し込む、といっても痛みを伴うことではないのだが。
「ところで、作戦を確認しておこうか」
ふと、リーズバイフェがそんな事を言った。
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