47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/06/22(水) 12:26:49.01 ID:ZVlFDL+00
そして、一夜限りの夜は姿を現した―――――。
時刻はちょうど日付を越えた辺り
気が利いている。ここ深夜の学園都市には人っ子1人の姿さえ見受けられない。
この夜では死者さえもその姿を晒し、本来ありえない物すらも形を成す。
それはなんというか、宴のような賑やかさを持っていた――――。
「いいですね、皆さん」
そう声にあげるのは、代行者シエル。声にはいつもに増して緊迫した様子が宿る。
離れ学区とは違う場所にある中央区。いつもとは違う場所での集まりに、あの人のいない薄暗い場所に未練のようなものが生まれているのは、全員同じようだった。
そう思うとやはりどこか名残惜しさができてしまう。
―――だが、そのくらいの未練があった方がいいのかもしれない。
未練とはそれすなわち。この夜から生きて帰りたいという原動力になるからだ。
ほんの僅かな未練でもいい、それで戦う力になるというなら、それで。
「これより、タタリ討伐を開始します―――!!」
声は強く。
全てに決着をつけるため、それぞれの想いを抱えた者達は、今―――――。
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