過去ログ - 佐天涙子「何この子カワイイ!!///」ギュッ 真庭人鳥「うわっ!?」
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[sage saga]
2011/06/26(日) 01:20:03.08 ID:ULcpXQiJ0
「…………すー……あー、そうか…そうだったのか…」
数秒呆然とした吹寄は、静かに立ち上がった。
「すまないな…なるほど……確かに私は…邪魔者だな……」
吹寄は何かに気を使うように、上条の肩を叩いた。
どうやら、信じてくれたらしい。………もちろん嘘だが…。
上条は肩を抱いている土御門の方へ顔を向ける。
「土御門!……土御門?」
「………………」
へんじがない、ただのしかばねのようだ。
「って、おい土御門!しっかりしろ!!」
上条は土御門の肩を揺さぶる。
「……………ガクガクガク…」
一向に反応がない。本当に屍の様だ。
「土御門ォォォォオオ!?」
「よせ、上条当麻。彼は放って置け」
吹寄は上条の両肩を掴んだ。
「……吹寄?」
「上条当麻、私が悪かったな。危うくお前たちの邪魔をしてしまうところだった……本当にすまない」
土御門のことはともかく、吹寄はどうやら嘘を本当に信じきってくれたようだ。
「吹寄、信じてくれるのか?」
「ああ、勿論だ。お前たちが愛し合っているという事を信じる……………訳が無いだろォォォォォがァァァァァァ!!」
吹寄は上条の肩をしっかり掴み、上条の顔面に思いっきり膝蹴りを食らわした。
「ヒデブ!!?」
上条の体は吹っ飛び、地面に転がる。
「いってぇぇ」
起き上がろうとする上条に、吹寄はスクリュー式ドロップキックを繰り出す。
「アベシッ!?」
吹寄はそのまま、上条の体にのしかかり、マウントをとる。
「上条当麻、貴様…」
「はひっ!?」
上条の両の鼻の孔から血が出ているが、今の吹寄には関係ない。
というよりも…。
「よくもまぁ、そんな見え見えの嘘をつけるものだなぁ……」
彼女の顔は鬼の顔だ。
「えっと…信じて…貰えなかった…のでしょうか……」
ピキィッ…と吹寄の青筋が立つ音がした。
「ひぃっ…」
「当たり前だ!!」
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