過去ログ - 佐天涙子「何この子カワイイ!!///」ギュッ 真庭人鳥「うわっ!?」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/25(土) 01:47:45.66 ID:SF807S7Y0
「だ、だ、だから、お前たちに……」

「それでも抵抗するか!!コショコショコショコショコショォォオ!!」

「ちょっとま……アハハハハハハハハハハハハ!!……ヒー…ヒー…アハハハハハハ!!………わかった…わかったから……」

「ホントに?」

くすぐりながら佐天は訊く。

「本当です!!本当でうたら……アハハハハハ!!……やめてください!!」

佐天は少年から手を放し、初春の代わりに質問する。

「はい、君の名前は?」

「………真庭人鳥です」

「ぺんぎん?変わった名前ですね…」

「でもその名前の通り……チョーカワイイ!!」

佐天はまた、人鳥を抱いて、頬ずりをする。

「ああ!ずるいですよ佐天さん!私も私も!!」

「ああ、このままモフモフしたい……」

「……ちょっと…や、やめてください…」

嫌がる人鳥、しかし彼の事など完全に無視した二人は頬ずりをしまくる。

と、その時。

「……もう我慢できないわ!!」「そうよ!!私達にも触らせなさい!!」「そうだ!!皆の衆!出会え出会え!!」「フヒヒヒッ」

痺れを切らした、周りで見学していた女の人達が、一斉に人鳥へと駆け寄ってきた。

「わぁぁぁぁぁあああ!!?」

人鳥は悲鳴を上げる。

なぜなら、彼から見た、集まってくる人達の顔は皆、非常に恐ろしく映ったからだ。

女の群れが津波のように詰め寄って来る。



(………ぁあ、この世界は、地獄なのでしょうか……鳳凰様…)

なぜだろう…。“絶対な幸運”が売りの自分が、なぜこのような“不幸”な状況の中にいるのだろうか……。

人鳥は生きた心地がしなかった。

そして心の底から、不幸だ…そう思った。


しかし、人鳥は気付いていない。

周りにいた人達…男どもが、羨望と嫉妬の眼で自分を見ているという事を。

なぜなら、傍から見れば数多くの女の子を……しかも可愛い子ばっかりに頬ずりされている事なんて、一生の内には絶対にできない、いや、来世も来々世でもできないだろうシュチュエーションを、子供だが……やってしまうなんて、妬み恨みの一つや二つや三つや四つ、あるに決まっている。


……そう、今の人鳥は(本人はどうかは抜きにして)とっっっっても幸せな状況下にあるのだ。


まだ幼い人鳥は、その状況をただの迷惑としか思っていないのだが。


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