過去ログ - とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/26(日) 10:15:03.28 ID:iNmol0qk0
三人は部屋に戻り、律がインターホンに出る。

『あ、え、えっと、律さんと澪さんのお宅ですか?』

たどたどしい感じの女性の声が聞こえ、再び澪は安堵した。

「そうでーす、私たちの仲間になってくれる人かな〜?」

『はい! 遅れてごめんなさい、ちょっと道に迷っちゃって……』

「いいっていいって、開けますよ〜」

律が扉を開けると、そこにはギターケースを背負った少女が立っていた。

「って、マジでギターかよ!?」

狙ったような展開に、思わず律が突っ込みを入れる。ギターの少女は何のことかわからず、きょとんとしている。
奥の部屋から澪と紬が駆けつけ、少女の背負っているギターを見て驚く。

「ほ、ほんとにギターが来た……!」

「奇跡、じゃないかしら……」

「え? え? ギー太がどうかしたんですか!?」

「あ〜、えっと、あたしたちな――」

置いてけぼりになっているギターの少女に律が事情を説明する。

「えぇ〜っ!? みんな楽器やってるの!? すごいよ!!」

「ああ、これでバンドの完成だぜっ!」

澪は涙ぐみながら、

「なんか……夢みたいだ。暗部組織やってて、バンド組めるなんて……。一生、無理だと思ってたから……」

と感慨深く語る。闇に生きる人間である以上、表の世界の人間とバンドを組めば、その者たちにも闇の影響が及びかねない。
他の組織に楽器経験者がいたとしても馴れ合うことはできない。一つの組織でバンドが組めることは奇跡に近かった。

「そういえば、あなたのお名前は?」

紬がたずねると、ギターの少女はVサインしながら元気よく答える。

「わたしは唯だよ! よろしくね、みんな!」


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