過去ログ - とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)
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192:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/26(日) 15:29:34.15 ID:iNmol0qk0
「澪……もういい、やっちまえ……」

みんなが生きて元の生活に戻るという紬の作戦は達成できそうにない。しかし、このまま捕まるわけにはいかない。
律の言葉を受け、澪は律をその場に座らせると、和のほうへ向き直り、左手を掲げた。

「ちょ、和さん、まずいですよ!」

澪の即死級の攻撃が来ることを察知した純は焦り始める。

「……あなたたちは私たちを殺さずに捕まえようとしているんでしょう?」

下手に動いて衝撃波を発射されることを恐れた和は、澪に思いとどまらせるため、話しかける。

「……そうだ。でも、それができないなら、こうするしかない」

「唯や梓ちゃんが悲しむわよ?」

「……っ!」

和の精神攻撃に澪は動揺する。和は一歩ずつ、ゆっくりと近づいてくる。

「来るな! 撃つぞ!」

「お願い、あきらめて。あなたたちも、唯と同じように『闇』に巻き込まれたのでしょう?
唯と一緒に、やり直しましょう。今なら、まだ間に合うわ」

「だ、黙れ! 暗部は、そんな生易しいものじゃない! そんなことしたら、みんな殺される!!
それに……私たちの放課後ティータイムを……闇に住む私たちの唯一の居場所を失うわけにはいかないんだ!!」

澪が演算を開始する。

「和さん、ヤバいですって! 逃げてください!」

純は近くの建物の窓ガラスを割り、中へ逃げるよう促す。

「……そのようね」

澪が止まる気配はない。
即座に澪に攻撃をしかけたとしても、衝撃波の発射を止めることはできないと判断し、風を起こして一旦身を引く。


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