過去ログ - とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)
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193:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/26(日) 15:31:15.00 ID:iNmol0qk0
しかし、澪は衝撃波を放つことをためらっていた。

(私が、衝撃波の威力を抑えることさえできれば……!)

澪の脳裏に憂の姿が浮かぶ。

(それさえできれば、私たちも、唯や梓の大切な人たちも、守ることができるのに……! なんで、私は……っ!!
思い出すんだ、さっきの第六位の小さな衝撃波を……!)

澪の様子を見て、律は澪のしようとしていることに勘付く。

「や、やめろ……澪、無理するな……」

「律……私は、私は……みんなを守ってみせる!」

澪は全演算を集中し、和に狙いを定め、「小さな衝撃波」を放とうとする。

「――くらえっ!」

しかし、無理に範囲を狭めたことで一極集中した膨大なエネルギーはコントロールを失い、澪の目の前の地面に衝撃波が直撃。
けたたましい音が響き、地面はえぐれ、反射波によってあたりの建物の窓ガラスが割れる。
反射波をもろに受けた澪は、後ろにいた律を巻き込んで吹き飛ばされた。


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