過去ログ - とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)
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207:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/26(日) 15:51:08.13 ID:iNmol0qk0
「……え?」

「唯先輩……聞いてください」

「……何、あずにゃん?」

「……自首しましょう」

梓は、唯がまったく考えていなかった選択肢を提案してきた。

「あずにゃん……何を言っているの? そんなことしたら……憂たちもやられちゃうんだよ?」

「他に何があるんですか!? このまま逃げたって、同じことです! だったら、憂たちと一緒に暗部と戦ったほうが……!」

まだ暗部に入って日の浅い梓は、学園都市の恐ろしさをよく知らない。上に逆らって成功した者は、今だかつて存在しない。
レベル5ですら、五体満足で上層部を打倒することは難しいだろう。

「ムリだよあずにゃん! そんなの、自分から憂たちを殺しに行くようなもんだよ……!」

「やってみなきゃわからないじゃないですか! 私たちは今まで暗部で戦ってきて、ずっと負けなかったんですよ!? 
レベル5の憂も、レベル4の純と和先輩もいます!」

「そんなに甘くないよ、あずにゃん!!」

甘いことを言う後輩に唯はついムキになってしまう。

「……っ! もう唯先輩なんか知りません! 私は戻ります!!」

「……行かせないよ!!」

唯が素早くギターをカッティングすると、事切れたように梓がその場に倒れた。
梓は唯の能力により、深い眠りに落ちた。

「ごめんね、あずにゃん……」

梓が倒れたことにより、唯はその場から動けなくなってしまう。
突っ立ったまま、静かに「その時」を待つ。


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