過去ログ - とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)
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59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/26(日) 11:18:06.97 ID:iNmol0qk0
唯の姿に気づいた男が振り返る。

「ん? ……ほう、こいつはおもしれえな。まさかお前が俺の始末に来るとは。久しぶりだなあ、平沢?」

「……なんで生きてるの」

「なんだ、感動の再会だってのに冷たいねえ。確かにあの時、俺は瀕死の重傷を負ったが、なんとか逃げ延びた。
それからは暗部もやめて、こうして上の情報を盗んでは売って暮らしてたんだよ」

この男こそ、唯を暗部に引き込んだ張本人。あのときの「少年」であった。
彼らの暗部組織は当時、上層部に反抗すべく戦力を必要としており、唯を利用した。
しかし、その作戦はあえなく失敗。用済みとなった唯は捨てられ、闇を転々とする生活を送ることになる。

その後、彼らのグループは別の暗部組織によって壊滅させられたと唯は聞いていたが、この男は生き延びていたようだ。

「暗部を……やめたの?」

唯の人生を身勝手な理由で狂わせた人物が、ぬけぬけと表の世界で生きている。
その事実に唯の表情がゆがみ、ギターが黒いオーラに包まれ始める。

「ああ、俺は一応死んだことになってたからな。やすやすと抜けられたわけよ。
あんなクソな世界、できるものなら一秒たりともいたくはねえ」

「その世界に……わたしを引き込んで、捨てて、しかも自分は暗部を抜けてゆうゆうと暮らしてるなんて!
そんなの……勝手すぎるよ!!」


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