過去ログ - とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]
2011/06/26(日) 11:29:12.11 ID:iNmol0qk0
アジトへと戻り、任務完了の報告を済ませた一同は、リビングにて唯の話を聞いていた。
唯は置き去りであったものの、妹や親友とともに比較的幸せな学校生活を送っていたこと。
ある日、能力が発現し、それが解析不能だったために研究所に通いつめていたこと。
そして、研究者に拉致され、人体実験をされそうになったときに能力が覚醒し、研究所を破壊して逃げ出したこと。
疲れ果てて動けなくなっていたところを、あの「男」に保護され、暗部入りしたこと。
唯は全てを話した。また、その話しぶりから、どうやら妹がレベル5になっていることは知らないようである。
「唯……ひとついい?」
澪には、訊いていいのか悪いのかわからないが、どうしても確認しておきたいことがあった。
唯がうなずくのを確認すると、一呼吸おいて話し始める。
「妹さんに……会いたい? 気に障ったらごめん」
唯は特に顔をしかめる様子もなく、優しく微笑んで答える。
「大丈夫だよ、澪ちゃん。会いたくないっていったら嘘になるけど、そんなことしたら憂も不幸にしちゃうもん。
もう絶対に会わないって、決めたから」
表の世界に生きる憂と闇に生きる唯が接触すれば、当然憂にも闇の影響が及ぶ。
それを考慮せずに唯が憂と会いたいと思っているのではないかと澪は恐れていたが、それは杞憂だったようだ。
「それに、みんなに会えたから。もうさみしくないよ!」
唯にいつもの笑顔が戻る。それにつられて、皆も自然と顔が緩む。
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