過去ログ - とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)
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89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/26(日) 12:41:28.11 ID:iNmol0qk0



そして数日後。
唯と澪が歌詞を発表する日がやってきた。

「さ〜て、二人とも、歌詞はできたか〜?」

律が呼びかける前から、唯は早く発表したいと言わんばかりに目を輝かせ、
澪は恥ずかしがって目をそらしていた。

「はいっ、できましたであります隊長!」

「私も……一応、できた、かな」

「いよ〜っし! 早速見せてくれっ」

「ええっ、もう!?」

「もうって……どうせ見せることになるんだからいいだろ」

「じゃあ、唯ちゃんから先にお披露目はどうかしら?」

無駄にハードルを上げていることに気づかず、澪は首を縦に振る。

「はいっどうぞ! 力作です! ふんすっ」

唯の歌詞が披露される。

「どれどれ〜? Chatting now……ふむふむ。終業チャイムまで……ん? チャイム?」

そこに書いてあったのは、放課後ライフを楽しむ高校生の生き様だった。

「えへへ……変かな? 私たち、歌の中ぐらいだったら、普通の高校生でもいいよね」

普通の高校生として、なんでもない普通の学生生活を送ることに、唯は憧れていた。
そんな唯が描く放課後の世界は、本物の学生よりもむしろ学生らしく、幸せにあふれていた。
さらに、今彼女たちがやっているティータイムやバンド活動などは、本質的には部活動と変わりない。
そんな経験があるからこそ、唯の詩はリアルな学生らしさを表現できていた。

「唯ちゃん、すごくいいわ……」

「ああ。学生じゃないとはいえ、今の私たちそのものだな」

「いや〜、正直驚いたよ。いい詩書くじゃん、唯」

「それほどでも〜、えへへ」


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