過去ログ - 下条「……はぁ、不幸だ」
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107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[sage]
2011/07/03(日) 02:34:06.67 ID:k0lSFV9AO
あたしは眺めていた。あれから何時間たったかわからない。

少なくとも日が沈み、夜が来て、雨が降り、夜がきた。

麦野が帰る姿も、絹旗が帰る姿も、滝壷が帰る姿も見た。

たくさんの人が行き交っていた。

そして誰からも襲われないここは確かに表の世界だった。

下条「あれ? 昨日から帰ってないの?」

声がでない。

下条「うーん、あぁ、わかった。お腹が減ってるんでせうか?」

あたしは首をこくりと動かす。

下条「あ、浜面きゅーん。『レストラン』に行きたいんだけど一台。はぁ? 滝壷さんがヤラセてくれない? 知らねーよ。もっと頑張れよ、んじゃ、よろしく。んー、やっぱ携帯って便利だなぁ、自分で買うのはあれだけど貰う分にはいいもんだよな」

よかった、とりあえず。ごはんがたべれる。

「しゃ、しゃばを食べたいってわけよ」

下条「ったく、肉くえ肉」

少年のような笑みを浮かべ頭を撫でられる。

折られた恨みなどなくなった。ただ、食べさせてくれるという事実がこいつを許していた。


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