過去ログ - 杏子「あたしの恋はベリーハード」
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:42:49.22 ID:pd9i2CU5o
 さっきまでとは打って変わった二人のうろたえ芝居がほむらの耳に届いてきて、彼女は漸く命の危険が去ったのだと安堵した。

 そして暗転した世界の中、声だけ聞こえたさやかという女生徒にほむらは深く感謝した。

「ふう、危なかったね。 さやかはああいう性格だから、こう言う事をしているとがみがみとうるさいんだ。」

「間一髪でしたわね…しかしこの娘、入院生活が長いと聞いた時から目を付けておりましたけど、
 予想通りパンチしがいのある脆弱なお腹ですわねえ…堪りませんわ」

「そうそう、腹筋が乏しいお腹は、手に取るように分かる内臓の感触がとてもいいよね。
 いやあ、事故で手がこんなになってしまって、毎日がイライラの連続だったんだよ。 
 さやかは病院にまで押しかけてきて僕を虐めるしさあ…
 腹パン遊びを教えてくれた志筑さんには、本当に感謝しているよ」

「腹パンは貴族のたしなみですわ」

 走り去るさやかの足音を見送って、漸く漏れた二人の本音はどう考えても悪魔の言葉であった。

 そして少しして、ほむらはゆっくりと抱き起こされた。
 まどかが呼ばれて来るにはまだ早いと思ったが、とりあえず何かに縋りつきたかったし、
 まどかに蹲ったままのカッコ悪い姿を見せるのも嫌だった。

「か…鹿目…さん…?」

 漸く開く事の出来た視界の先には志筑のガチャピン顔が立っていて、それを見て絶望したほむらの腹に再び衝撃が突き刺さった。


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