20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2011/07/01(金) 13:46:47.24 ID:5Ug8BclXo
勇者「さて、魔法使いの死因だけど。よし、じゃあ王様! 魔法使いはなんで死んじゃったでしょー!」
王様「ま、魔物にやられて……」
勇者「ブブー! ふせいかーい! 答えはー……」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2011/07/01(金) 13:51:30.55 ID:5Ug8BclXo
勇者「戦士が死んでから、魔法使いは目に見てわかるほど変わったよ」
勇者「まあ、俺らみんな見た目なんて変わっちゃってたし、頭もどっかぶっ壊れてはいたんだけど」
勇者「でも、そういうんじゃなくて、魔法使いは……なんていうか、憎かったんだと思う」
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2011/07/01(金) 13:56:09.90 ID:5Ug8BclXo
勇者「魔法使いの使う魔法ってさ、結構えげつないのよ」
勇者「広範囲を爆破したり、でっかい炎で焼き尽くしたり、吹雪を呼んだりさ」
勇者「でも、あいつは戦士が死んでから、使う魔法なんかも変わったんだ。なんだと思う姫様?」
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2011/07/01(金) 14:00:09.99 ID:5Ug8BclXo
勇者「腕が、足が、指が、目が、耳が溶けていく魔物の悲鳴」
勇者「最初に話したけど、魔王の城に近ければ近いほどに魔物の知能は上がっていく」
勇者「人の言葉でね、俺達の使う言葉でね、泣き叫ぶんだ」
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2011/07/01(金) 14:00:42.68 ID:5Ug8BclXo
ありゃ、sageても駄目なのか
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2011/07/01(金) 14:04:52.94 ID:5Ug8BclXo
勇者「でだ。毒の魔法なんだけど」
勇者「これは酸の魔法なんかよりえげつなかった」
勇者「王様も姫様も、ここに集まったえらーい人たちも知らないかもしれないけれど、魔物だって集落みたいなものを作ってるんだ」
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2011/07/01(金) 14:04:55.43 ID:Rql6aMhno
sagaだな
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2011/07/01(金) 14:25:11.48 ID:5Ug8BclXo
勇者「魔法使いは、そんな集落で毒の魔法を使った」
勇者「正確には、集落の近くの河や、集落の中にある井戸水に」
勇者「当然、阿鼻叫喚の地獄絵図ですよ」
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2011/07/01(金) 14:27:56.31 ID:5Ug8BclXo
勇者「おっと、話が逸れた。駄目だね、思い出を話すと、紐づいて色んな思い出が溢れてくる」
勇者「でだ、集落での魔法使いは、お嬢様だとは思えない顔でゲタゲタ笑ってた」
勇者「とっくに狂ってたんだ」
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2011/07/01(金) 14:29:51.20 ID:5Ug8BclXo
勇者「どこまでも下へ続いてるような崖があってね。その場所を渡ると魔王の城までもう少しって場所だ」
勇者「そこでキャンプをしていたら、テントの外で魔法使いがキャーキャー叫んでた」
勇者「狂ったような声じゃなくてさ、歳相応の女の子が、綺麗な服を見て騒ぐような、あの暖かい感じで」
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2011/07/01(金) 14:31:44.63 ID:5Ug8BclXo
勇者「崖の前に、魔法使いの杖と、これが置いてあった」
姫様「羊皮紙……まさか、遺書……?」
勇者「なのかなー?」
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