2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/01(金) 23:07:05.96 ID:wq3gp6Kw0
小学生、中学生の夏の日も、
あんな風にして和ちゃんは私の部屋に来てくれて
私に勉強を教えてくれた。
クーラーが苦手な私に付き合って、
じめじめとした夏特有の身体の倦怠感を、
氷をいっぱいにした飲み物だけで冷やしながら。
小学生の時は2人とも麦茶だった。
それがいつのまにかアイスティーにかわって、
そして、和ちゃんだけ、アイスコーヒーになった。
私はいつまで経っても、アイスティーのままだった。
2人の仲が幼馴染からそういう風に恋人になって、
和ちゃんは私よりも敏感な人だから、
私よりも全然人の目を気にしていたように思う。
教室でもみんなの前でも
私に対する和ちゃんの態度は幼馴染の和ちゃんのままだった。
いつも迷惑ばかりかけているのに、
私は和ちゃんにとってさらに重荷な存在になっちゃったのかな、と思っていた。
でも、そんな風にプライドの高い和ちゃんが
わざわざ神経をとんがらせるような面倒くさい思いをしてまでも
私の恋人でいてくれたことに、私はちょっとどころではなくすんごく安心感をもらっていた。
だから、赦した。私は和ちゃんを。私なりのせいいっぱいの愛情でもって。
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