過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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(千葉県)
[saga]
2011/07/02(土) 00:27:53.94 ID:4jjVYGHho
面会の受付時間が始まったばかりの病院は閑散としている。
時折看護師らが行き交うほかは、人の影は見えない。
廊下で顔なじみになりつつある婦長に会釈をすれば、クスリと微笑まれる。
「カレシくんのお見舞い? それとも妹さんたち?」
「か、彼氏なんかじゃないですよぉ!? アレはただの友人です!
それに、今日は、妹たちです!」
通りすがりに不意に放たれた一撃に、美琴は真っ赤になり一言一言強調して否定する。
そんな様子を見て、婦長はにまーっとさらに笑みを深めた。
「あはは、若いって良いわねー。青春は大事にしないとダメよ。
それがどんな結果を迎えるにしろ、それは大切な記憶になるのよー」
からからと笑いながら去る婦長。
美琴は固まったままそれを見送った。
これは最近本当によく思うのだが、美琴をからかう人がとても増えた気がする。
『常盤台の超電磁砲が無能力者の高校生に恋をしている』という噂は、一体どこまで拡散してしまったのやら。
妹たちの元に向かう途中、ふとあることを思い出す。
この病院の屋上には、綺麗な庭園があった。
それが大雪に埋まれば、どんな光景になるのだろうか。
面会時間が始まり、入院患者たちも各々の部屋から外出し始めている。
きっと美琴と同じように考えている人間は何人もいるに違いない。
誰も足を踏み入れていない白銀の庭園を見てみたい。
そう思った美琴は、妹たちの所より先に屋上へ向かうことにした。
そう考えたのが、運のツキだった。
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