過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/03/10(土) 04:07:25.79 ID:fiKeJx/Ho
階層不明・小実験場。
状況が一変し、攻勢と守勢が入れ替わる。
敵は番外個体を一気に殺してしまおうと言う気はないらしい。
まるで鳥が少しずつ獲物を啄んで行くように、じわじわと彼女を削ろうと攻撃を仕掛けてきた。
空間転移能力者と、物体を透明にする能力者。
敵の銃口がどちらを向いているのか分からない。どこから向けられているかもわからない。
セットで敵に回してこれほどまでに恐ろしい能力者はそうそういない。電磁波レーダーを封じられた状態ではなおさらだ。
身体のあちこちに傷を負い荒い息を吐きながら、それが身を隠すに足りているのかも定かではない機材に背を預ける。
バックパックの中にあった応急キットから薬剤入りのチューブを取り出し、痛みをこらえつつ中のジェルを傷口へとすり込む。
消毒と止血、そして傷口の保護をする効果を持った薬剤だ。冥土帰しの開発したものであり、風紀委員や警備員にも支給されているものである。
治療のために肩部分を引き裂いた服はその先の袖も血の色に染まってしまっている。洗濯しても落ちそうにはなく、もはや再び着ることは叶わないだろう。
(おねーたまに初めて買ってもらった服なのになぁ)
歯噛みしながら、改めて状況を整理する。
(……『同伴移動』と……めんどくさいな、"カメレオン"でいいやもう。
あの2人の目的がいまいち掴めない。単に第一位との合流を阻止するためなら、さっさとミサカを殺しちゃえばいいのに)
敵のペアは番外個体が出口を目指したり、電磁波レーダーに干渉する機械を壊そうとすると猛攻を仕掛けてくる。
しかし、今のように物陰でじっとしていれば、手を出してくることはない。
(積極的な狙いは、やっぱり一方通行?)
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