過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/03/10(土) 04:07:55.91 ID:fiKeJx/Ho
こちらの情報が漏れているなら、一方通行の電極の制限時間という弱点もバレていると考えるべきだ。
日常生活において48時間。戦闘行動においては30分。それが彼の活動可能時間。
腕時計をちらりと見る。今も彼が戦っているのなら、制限時間は既に半分以上削れているはずだ。
もちろん、学園都市最強の能力者である一方通行が今も戦いを続けているとは限らない。
だが、例えば奇襲と撤退を繰り返す戦術。例えば戦力を大量投入してのマラソンマッチ。
1人1秒で瞬殺したとしても、1800人つぎ込めば制限時間は尽きる。
それ以外にも制限時間を浪費させる手段はいくらでもあるだろう。
どれだけ強大な力を振るおうが、どれだけ強大な敵を打ち倒せようが、否応なく『時間』という絶対的な壁は彼の背後から迫りくる。
それが完全に一方通行を捉える前に、なんとしても合流する必要がある。
そのためには、現状を打破する一手を講じなくてはならない。
五感に加え、電磁波の跳ね返りを観測することで常人よりも多くの情報を収集できるのが電撃使いの強みだ。
しかしそれが優れているが故に頼り過ぎ、いざそれが封じられた時の混乱は大きい。
普段なら例え透明であったとしても手に取るように分かる距離なのに、そこに何かがあるのかどうかも分からない、というのは精神的に大きなハンディキャップとなる。
至近距離で目を合わせていてもこちらは気付かないかもしれないのは考えるだけでぞっとする事態だ。
干渉装置は強力であり、レーダーが正確に機能するだろう範囲は自身からたかだか数メートル。
それより外は自分が照射する電磁波が干渉装置から出る強力な電磁波にかき消されてしまうため、目視で確認するほかない。
まずは、これの破壊を完遂する必要がある。
(ま、引きこもりは性に合わないし)
磁力を使い、周囲の廃材を引き寄せる。
装置を破壊するまで保てばいい。レーダーさえ回復すれば、不可視の敵であろうと捕捉ができる。
敵がどこにいるのかさえわかれば、空間転移能力者が敵であっても対処は不可能ではない。
傷を負ってはいても腕はしっかり動くし、銃だって握れる。足だって走る事も出来れば、跳ぶことだってできる。
ならば、この程度で「どうにかできた」などと思われるのは癪というものだろう。
必ずぶちのめして逆さ釣りにしてやる、と意気込んで、番外個体は物陰を飛び出した。
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