過去ログ - インデックス「――――あなたのために、生きて死ぬ」
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898:天使編B[saga]
2011/09/11(日) 20:25:00.28 ID:S9t1RThW0

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目の前に置かれたグラスを両手で持って煽る。

一杯目をチビチビやっているだけで、

私の頭は十六世紀のロンドンさながらの濃霧に覆われはじめた。


「うぉっ、こいつ一口目から赤くなり始めたわよ。酔いつぶれたりしないワケ、第三位?」

「あー大丈夫、その子酒癖悪いけど簡単には潰れないから」


しずりとみことが失礼な事を言っている気がするが、

いま現在私の脳みそは耳が取得した情報を上手く処理できていない。


「それでー? 何から話せばいいのかなー?」

「そうね、差し支えなければ第一印象からいきましょうか」

「…………りょーかーい」


脳どころか全身を支配していた羞恥心は、

酒精に追い立てられたのか綺麗サッパリ消え失せていた。

代わりにひょっこり頭を出してきたのは――――

すているの、私以外には滅多に向けられない柔らかな笑顔。

そして、名状しがたい高揚感だった。


「初めて会った瞬間はね、背が高い割には幼い顔だなぁって思ったんだよ」




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