過去ログ - インデックス「――――あなたのために、生きて死ぬ」
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938:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/09/16(金) 21:25:33.77 ID:SQi/WzOn0


上条当麻は揺れる世界に対してどうにか身体を垂直に保とうと四苦八苦しながら、

薄暗く陰気な非常階段を一段、また一段と覚束ない足取りで昇っていた。


(このメール………………)


無限ループ状態にハマったステイルの惚気話を聞くうち

眠りこけてしまったらしい上条を覚醒させたのは、

胸ポケットに収納した携帯電話の強烈なバイブレータだった。

差出人不明の手紙に眉を顰めながらも目を通した上条は、

爆睡するその他大勢を起こさないようにそっと和室を抜け出て現在に至る。


(ステイルと一方通行は帰ったんだっけな……? 思い出せねえや。
 だいたい、酔い潰れた上にいびきをかく冷蔵庫ってどんなメルヘン世界の工場出荷物だよ)


益体も無い事を考えながら急な階段を昇り抜けると、屋上へ通じるドア。

鍵のかかっていないそれを徐に押し開くと、日本の夏特有のねっとりした夜気が肌に纏わりついてきた。




「久しぶりだな、上条当麻」




屋上の手すりに、男が一人寄りかかっていた。


「やっぱりか。お前でもメールなんて打つんだな」




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