過去ログ - インデックス「――――あなたのために、生きて死ぬ」
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971:天使編D[saga]
2011/09/18(日) 22:33:02.09 ID:wAKGpq7A0

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月が灰雲に隠れては現れるのを何回見送ったのだろうか。

上条たちがひとしきり互いの近況を報告し合っていると、フィアンマがふと呟いた。


「静かな夜だな」


上条は小洒落たレストランの立ち並ぶ街並みに目を落とした。

確かに夜の十時ともなると、歓楽街からは外れる第四学区は静かなものだった。


「ああ、完全下校時刻もとっくに過ぎたしな」

「…………ふむ、そうか、静かか。なら良かった」


何かを確認するような響きに、上条の第六感が疼いた。

しかしフィアンマはニヤケ面で上条の疑問を封殺し、話題を切り替える。


「何でもないさ。それより今度、俺様の城に来るといい。
 お前なら一回だけタダで飲み食いさせてやろう」

「…………その感謝を示してるようでいて妙な上から目線、
 人間がそう簡単には変わらないんだって実感させられるぜ」

「人間は変わらない、か」

「最近懐かしい顔に会う機会が多いんだけどさ、どいつもこいつも俺は成長が無い、
 って決めつけるんだぜ? 失礼しちゃうよな」



間。






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