過去ログ - 唯「もっぷ!」 -SS速報VIP

過去ログ - 唯「もっぷ!」

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1:あいきゃんふらい[saga]
2011/07/03(日) 14:41:40.73 ID:6JgLuf1Q0
・にちよう!

とある日曜の朝。憂が目覚めてカーテンを開けると、気持ちの良い朝日が部屋を満たす。

憂「うーん、いい天気!」

差し込む光が、まだ気怠かった身体を覚醒に導く。憂は大きく伸びをすると、着替えを始めた。
日曜といえど彼女の朝はいそがしい。一人分の朝食と一匹分の餌を作り、それから池沼かつ怠惰な姉を起こさなければいけない。
着替えが終わった憂は、小走りに階下のキッチンへ向かった。

2:6JgLuf1Q0
2011/07/03(日) 14:42:41.15 ID:6JgLuf1Qo
・ぶひぶひ!

憂「ふふふ～ん♪」

食欲をそそる香りが家の中を漂う。その中心であるキッチンでは、憂が鼻歌交じりで朝食を用意していた。

3:6JgLuf1Q0
2011/07/03(日) 14:44:02.09 ID:6JgLuf1Qo
憂「おねーちゃん。朝だよ。おきてー」

唯「ずずずびー。ふがぁー。ずずずびー。ふがー(-q-)」

[ピザ]で年中鼻水を垂らしている姉の唯は、人間が出す音とは思えないイビキをかきながら、ベッドの上で汚い身体を晒している。

4:6JgLuf1Q0
2011/07/03(日) 14:45:01.88 ID:6JgLuf1Qo
憂「こらっお姉ちゃん起きなさい!」

唯「むふぅー。むふぅー。ゆい、ねむい。おきない。うい、うるちゃい(`q´)」

唯は醜い身体をもそもそさせながら、欲望のままに惰眠を貪ろうと口答えをする。

5:6JgLuf1Q0
2011/07/03(日) 14:46:46.76 ID:6JgLuf1Qo
・ごはんははくまい!

池沼の姉のウンチの処理をしている間に、用意した朝食はすっかり冷めてしまった。
憂はため息をつきながら食卓へ向かう。

6:6JgLuf1Q0
2011/07/03(日) 14:47:16.04 ID:6JgLuf1Qo
唯「あう("q")。ういー…ごはんー。ごはんー("q")」

涎を垂らしながら豚のような身体をばたつかせる。

憂「もう!お姉ちゃんのご飯はここじゃないでしょ!」

7:6JgLuf1Q0
2011/07/03(日) 14:47:43.89 ID:6JgLuf1Qo
一月ほど前から、憂は唯のご飯をトイレで摂らせるようにしていた。原因は、池沼である唯のあまりにも汚い食べっぷりにあった。
ボロボロこぼしながら貪るのはまだましなほうで、箸はもちろんのこと、ひどいときはフォークやスプーンすらうまく使えず、放り投げて手づかみで食べ出したりするのだ。
ほとほと愛想がつきた憂は、食事の時は唯を隔離することに決めた。
そこでトイレである。
池沼とはいえ、確かにひどい仕打ちに思えるかもしれない。だが、ちょっとまってほしい。

8:6JgLuf1Q0
2011/07/03(日) 14:48:09.25 ID:6JgLuf1Qo
ガチャ

豚の首根っこをつかんだまま、憂はトイレのドアを開ける。
便器の前には、白米が山盛りにされた汚い器があった。くろいマジックで「ぶた」と書かれている。

9:6JgLuf1Q0
2011/07/03(日) 14:48:42.33 ID:6JgLuf1Qo
憂「ふう」

実際、豚の餌をトイレで摂らせるようになってから、憂にとって食事は、心休まる、楽しい時間になった。
それだけ、豚の世話が彼女の精神を蝕んでいるということだ。

10:6JgLuf1Q0
2011/07/03(日) 14:49:09.34 ID:6JgLuf1Qo
・しょくご!

食事も終わり、コーヒーを飲んでゆったりとした朝を過ごした後、憂はトイレから唯を解放してやった。
餌を食べ尽くした唯は満足したのか、リビングの床に突っ伏した。

11:6JgLuf1Q0
2011/07/03(日) 14:50:31.32 ID:6JgLuf1Qo
唯「あ～い～す～(≡△≡)」

床をごろごろ転がりながら、唯が再びアイスを求めてくる。
無視するのは簡単だが、また池沼泣きをされては面倒なので、憂はため息をつきながら冷凍庫からアイスを出し、床を転がる醜い姉に与えてやった。

12:6JgLuf1Q0
2011/07/03(日) 14:51:05.18 ID:6JgLuf1Qo
思い立ってすぐ、彼女は携帯を取り出して、電話をかけ始めた。
アドレス帳から「鈴木純」のメモリーを呼び出し、コールする。

電話『ぷるるるるる…ぷるるるるる…』

13:6JgLuf1Q0
2011/07/03(日) 14:51:36.16 ID:6JgLuf1Qo
梓『はい、もしもし』

憂「あ、梓ちゃん?私だけど」

梓『あ、憂?おはよー。どうした?』

14:6JgLuf1Q0
2011/07/03(日) 14:53:42.88 ID:6JgLuf1Qo
憂「あーあ」

憂は憂鬱そうに電話を閉じた。

憂「もったいないなー。日曜なのに。こんなに天気がいいのに」

15:6JgLuf1Q0
2011/07/03(日) 14:54:10.18 ID:6JgLuf1Qo
トゴッ
ボゴッ
ガスッ
バキィッ

16:6JgLuf1Q0
2011/07/03(日) 14:55:54.13 ID:6JgLuf1Qo
・そうじ!

憂「君をみてると～いつもハートDOKIDOKI～♪」

お気に入りの歌を口ずさみながら、憂は大掃除を開始する。

17:6JgLuf1Q0
2011/07/03(日) 14:56:51.03 ID:6JgLuf1Qo
天ぷらそばを食べ終わった憂は取り寄せた豚小屋のカタログをパラパラめくりながら物思いにふけった。
何度も何度も繰り返し眺めているため、もうよれよれになって、所々破れ始めている。
毎日のようにページをめくっては、明日また明日と結論を先延ばしにしていた。

一ヶ月ほど前、庭に豚小屋を建てて唯を隔離してはどうかと憂に提案したのは、親友の梓だった。

18:6JgLuf1Q0
2011/07/03(日) 14:57:18.99 ID:6JgLuf1Qo
梓「憂はもっと自分のことだけを考えてもいいんだよ」

そう言われたのは、唯がなかよし学校を退学になったすぐ後のことだった。唯が何を思ったのか同級生の鼻の穴にピーナッツを詰め込み、殺害してしまったのである。
池沼に対する世間の風当たりが強くなるのを避けるため、事件はもみ消されたのだが、学校はもちろん追い出された。

19:6JgLuf1Q0
2011/07/03(日) 14:58:39.54 ID:6JgLuf1Qo
梓「池沼は池沼。唯先輩はたしかに戸籍上は憂のお姉ちゃんかもしれない。だけどね、憂。所詮、池沼と人間は一緒には生きられないんだよ」

梓の言うことは正しい。
だが、憂は血を分けた姉を見捨てたくはなかった。いつかは心が通じるのだと思っていた。
だから一生懸命世話をした。ご飯も作った。ウンチの処理もきちんとしてやった。

20:6JgLuf1Q0
2011/07/03(日) 15:14:24.46 ID:6JgLuf1Qo
・らいきゃく!

昼食の洗い物を済ませてお茶をし、一息ついた憂は最後の大仕事に臨む。リビングの掃除である。
生活の中心であるこの部屋は、家の中でもっとも唯がいる時間が長く、常に汚れがちだ。
不潔という概念を持たない池沼は、平気で食べかすをこぼし、涎を垂らし、床にオシッコをぶちまけ、ウンチを落とす。

21:6JgLuf1Q0
2011/07/03(日) 15:14:51.12 ID:6JgLuf1Qo
とりあえす憂は掃除機や雑巾、モップなどをリビングに運び、準備をした。
本当はフローリングにワックスもかけたかったのだが、急な思いつきのため、用意していなかった。

憂「しょうがないよね。さて、よしっ、と。」

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